Excel(エクセル)関数の1つ、IF(イフ)関数は、[この条件に合っていたら、これを表示し、(条件に合っていなければ)これ以外のことを表示する]と、条件に合っているかどうかで、表示を変えることができる関数です。
[=if( 論理式 , 真の場合 , 偽の場合 )]という書式で表されます。
この条件に合っていたらの部分が論理式、これを表示の部分が真の場合、(条件に合っていなければ)これ以外のことを表示するの部分が偽の場合です。
この記事では、IF関数の基本的な使い方を説明します。
IF関数の基本的な使い方
IF関数を入力
以下のような表のC列(C2セル~C7セル)に、B列の値が80より大きいならば[○]を、そうでなければ[×]を入力するとします。
C列にIF関数を入力します。C2セルに[=if]と入力します。
![C2セルに[=if]と入力する](https://i0.wp.com/manabi-info.com/wp-content/uploads/2021/03/C2%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%81%AB%EF%BC%BBif%EF%BC%BD%E3%81%A8%E5%85%A5%E5%8A%9B%E3%81%99%E3%82%8B.jpg?resize=640%2C218&ssl=1)
[=if]と入力したところの少し下に、関数の候補が表示されます。
[IF]を選んで、[Tab]キーを押します。
![IF関数を[Tab]で選択](https://i0.wp.com/manabi-info.com/wp-content/uploads/2021/03/IF%E9%96%A2%E6%95%B0%E3%82%92%EF%BC%BBTab%EF%BC%BD%E3%81%A7%E9%81%B8%E6%8A%9E.jpg?resize=640%2C152&ssl=1)
C2セルに、[=IF(]と入力されます。
![C2セルに[=if(]と入力される](https://i0.wp.com/manabi-info.com/wp-content/uploads/2021/03/C2%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%81%AB%EF%BC%BBif%EF%BC%BD%E3%81%A8%E5%85%A5%E5%8A%9B%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B.jpg?resize=640%2C220&ssl=1)
80より大きいならば○を、そうでなければ×としたいので、
[=IF(B2>80,"○","×")]と入力します。
テクニック
○や×は文字なので、[""]ダブルクォーテーション(ダブルクォート)で囲むのを忘れずに。

確定は[Ctrl]+[Enter]と押す
入力し終わったら安心して、[Enter]と押したくなるところですが、[Ctrl]+[Enter]と押してください。
[Enter]と押すと、アクティブセルがC3セルになってしまいますが、[Ctrl]+[Enter]と押すと、C2セルのままになります。

文字に色を付けたり、文字サイズを大きくしたり、太文字にしたりする際、C2セルに戻さずに済みます。
テクニック
[Ctrl]+[Enter]は、ほかにも便利な機能を備えており、Excel(エクセル)の作業効率アップには必須のショートカットキーですので、ぜひ使えるようになってください。このサイトでは、様々な記事で紹介していきます。
フィルハンドルで数式を複写
C2セルに入力したIF関数を、C7セルまでコピーします。コピーの仕方は複数ありますが、ここではフィルハンドルを使う方法を紹介します。
C2セルの右下付近にカーソルを近づけると、カーソルの形が下図のような[+]に変化します。変化したら、ダブルクリックします。

これで、C7セルまでIF関数がコピーされます。

不等号や等号を使った表現
不等号や等号を使った、以上や以下、未満、等しくないといった表現をまとめました。
| > | C2>80 | C2セルの値が80より大きい |
| >= | C2>=80 | C2セルの値が80以上 |
| < | C2<80 | C2セルの値が80より小さい(未満) |
| <= | C2<=80 | C2セルの値が80以下 |
| = | C2=80 | C2セルの値が80と等しい(同じ) |
| <> | C2<>80 | C2セルの値が80と等しくない |
条件を変更してみる
条件を変更する
80より大きいならば○を→70以上ならば○に、(そうでなければ×)に変更してみましょう。
C2セルの数式を、[=IF(B2>=70,"○","×")]とすればOKです。
C2セルを編集する
今、C2セル~C7セルが選択されている状態です。この状態のときに、C2セルを編集するには、ファンクションキーの[F2]を押します。

このような編集状態の表示になります。
![[F2]を押して編集状態にする](https://i0.wp.com/manabi-info.com/wp-content/uploads/2021/03/%EF%BC%BBF2%EF%BC%BD%E3%82%92%E6%8A%BC%E3%81%97%E3%81%A6%E7%B7%A8%E9%9B%86%E7%8A%B6%E6%85%8B%E3%81%AB%E3%81%99%E3%82%8B.jpg?resize=640%2C103&ssl=1)
矢印キーを操作して、C2セルの数式を、[=IF(B2>=70,"○","×")]に変更します。

[Ctrl]+[Enter]で一気にコピーする
さきほどと同じように、[Ctrl]+[Enter]で確定します。
さきほどとの違いは、今度は、C2セル~C7セルを選択している状態だということです。
この状態で、[Ctrl]+[Enter]と押すと、選択しているC2セル~C7セルの全てに一気に数式が入力されます。
![[Ctrl]+[Enter]でC7セルまで数式が入力される](https://i0.wp.com/manabi-info.com/wp-content/uploads/2021/03/%EF%BC%BBCtrl%EF%BC%BD%EF%BC%8B%EF%BC%BBEnter%EF%BC%BD%E3%81%A7C7%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%81%BE%E3%81%A7%E6%95%B0%E5%BC%8F%E3%81%8C%E5%85%A5%E5%8A%9B%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B.jpg?resize=640%2C218&ssl=1)
このように選択範囲に一気に入力できるのが、[Ctrl]+[Enter]の2つ目の機能です。
コピーではなく、入力なので、罫線などがコピーされて表の見た目が崩れたりすることがないのが、大変便利なところです。
形式を選択して貼り付けの数式コピーに近い感じです。
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