この記事では、特定のデータだけを残して、それ以外のデータをまとめて削除したり、一括で同じ内容に編集したりするテクニックを紹介します。
その中で、アクティブセルと異なる値のセルのみを選択するショートカットキー、[Shift + Ctrl + ¥]も紹介します。
[Shift + Ctrl + ¥]は、Excel(エクセル)での作業速度を飛躍的に高めてくれるショートカットキーの1つです。
知っている人と知らない人で差が出るショートカットキーですので、ぜひ覚えて、使えるようになりましょう。
| アクティブセルと異なる値のセルのみを選択する | Shift+Ctrl+¥ |
※アクティブセル=選択しているセル
![[Ctrl+左Shift+¥]](https://i0.wp.com/manabi-info.com/wp-content/uploads/2021/07/%EF%BC%BBCtrl%EF%BC%8B%E5%B7%A6Shift%EF%BC%8B%EF%BF%A5%EF%BC%BD.jpg?resize=640%2C272&ssl=1)
アクティブセルと異なる値のセルのみを選択する
次のような表があったとします。
一番右の判定欄(C列)は、当面の間サービスを継続するもの、バージョンが古く廃止を予定しているものに分けられています。

この判定欄の情報をもとに、継続するサービス以外のデータを削除するには、フィルタを適用し、「廃止」だけを選択して削除する方法があります。
データが50~100個程度ならこのフィルタを適用する方法でもかまいません。
ですが、データの数が1,000個、2,000個、10,000個となると話は別です。
そこでここでは、大量データの処理にも適用できる、(指定のデータ以外の)データをまとめて選択して、一気に削除したり、共通の内容に編集したりするテクニックを紹介します。
必要なデータ以外のデータをまとめて削除する
一番右の判定欄(C列)で、「継続」の行だけにする方法を紹介します。
まず、データが入力されているC2セル~C8セルを選択します。
([Enter]キーを押して)以下のように[継続]のセルが選択されている状態(アクティブセル)にします。
![[継続]のセルがアクティブセル](https://i0.wp.com/manabi-info.com/wp-content/uploads/2021/08/%EF%BC%BB%E7%B6%99%E7%B6%9A%EF%BC%BD%E3%81%AE%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%81%8C%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%82%BB%E3%83%AB.jpg?resize=640%2C278&ssl=1)
[ホーム]タブの編集グループにある[検索と選択]ボタンをクリックします。
そして、[条件を選択してジャンプ]をクリックします。

すると、[選択オプション]ダイアログが開きます。
その[選択オプション]ダイアログにある[アクティブ列との相違]を選択し、OKをクリックします。

すると、[継続]以外のセル(ここでは、[廃止]のセル)がすべて選択されている状態になります。
![[廃止]が選択される](https://i0.wp.com/manabi-info.com/wp-content/uploads/2021/08/%EF%BC%BB%E5%BB%83%E6%AD%A2%EF%BC%BD%E3%81%8C%E9%81%B8%E6%8A%9E%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B.jpg?resize=640%2C278&ssl=1)
ここで、[削除]ダイアログを表示するショートカットキー[Ctrl]+[-](マイナス)と押します。
矢印キーで、表示された[削除]ダイアログにある[行全体]を選択し、 [Enter]キーを押します。

これで、[廃止]の行が削除され、[継続]のデータだけになります。
![[継続]のセルだけになった](https://i0.wp.com/manabi-info.com/wp-content/uploads/2021/08/%EF%BC%BB%E7%B6%99%E7%B6%9A%EF%BC%BD%E3%81%AE%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F.jpg?resize=680%2C296&ssl=1)
ショートカットキー[Shift + Ctrl + ¥]が便利
アクティブセルと異なる値のセルのみを選択するには、
ショートカットキーShift+Ctrl+¥を使うと便利です。
データが入力されているC2セル~C8セルを選択します。
([Enter]キーを押して)以下のように[継続]のセルが選択されている状態(アクティブセル)にします。
![[継続]のセルがアクティブセル](https://i0.wp.com/manabi-info.com/wp-content/uploads/2021/08/%EF%BC%BB%E7%B6%99%E7%B6%9A%EF%BC%BD%E3%81%AE%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%81%8C%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%82%BB%E3%83%AB.jpg?resize=640%2C278&ssl=1)
この状態で、
アクティブセルと異なる値のセルのみを選択するショートカットキー[Shift]+[Ctrl]+[¥]と押すと、
[継続]以外のセル(ここでは、[廃止]のセル)がすべて選択されている状態になります。
![[廃止]が選択される](https://i0.wp.com/manabi-info.com/wp-content/uploads/2021/08/%EF%BC%BB%E5%BB%83%E6%AD%A2%EF%BC%BD%E3%81%8C%E9%81%B8%E6%8A%9E%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B.jpg?resize=640%2C278&ssl=1)
あとは上記と同様に、[Ctrl]+[-]を使って、削除すれば[継続]のデータだけにすることができます。
空欄行が混在している場合にまとめて削除する
今度は、一番右の判定欄(C列)が、「継続」と「廃止」だけでなく、「空欄」行が混在しているときに「継続」の行だけにする方法を紹介します。
さきほどと同じように、データの端から端まで(ここではC2セル~C8セル)を選択します。
([Enter]キーを押して)以下のように[継続]のセルが選択されている状態(アクティブセル)にします。

[ホーム]タブの編集グループにある[検索と選択]ボタンをクリックします。
そして、[条件を選択してジャンプ]をクリックします。

すると、[選択オプション]ダイアログが開きます。
その[選択オプション]ダイアログにある[アクティブ列との相違]を選択し、OKをクリックします。

すると、[継続]以外のセル(ここでは、[廃止]のセルと「空欄」のセル)がすべて選択されている状態になります。
![[廃止]と「空欄」が選択される](https://i0.wp.com/manabi-info.com/wp-content/uploads/2021/08/%EF%BC%BB%E5%BB%83%E6%AD%A2%EF%BC%BD%E3%81%A8%E3%80%8C%E7%A9%BA%E6%AC%84%E3%80%8D%E3%81%8C%E9%81%B8%E6%8A%9E%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B.jpg?resize=640%2C278&ssl=1)
ここで、[削除]ダイアログを表示するショートカットキー[Ctrl]+[-](マイナス)と押します。
表示された[削除]ダイアログにある[行全体]を選択し、 [Enter]キーを押します。

すると、[廃止]の行と「空欄行」が削除され、[継続]のデータだけになります。
![[継続]のセルだけになった2](https://i0.wp.com/manabi-info.com/wp-content/uploads/2021/08/%EF%BC%BB%E7%B6%99%E7%B6%9A%EF%BC%BD%E3%81%AE%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F2.jpg?resize=640%2C278&ssl=1)
一括で同じ内容に編集する
今度は、一括で同じ内容に編集するテクニックを紹介します。
例として、以下のサンプルで「継続」と入力されている以外のセル、
ここでは、「様子見」と「廃止」と入力されている全てのセルを「終了」に変更します。
データが入力されているC2セル~C8セルを選択します。
([Enter]キーを押して)以下のように[継続]のセルが選択されている状態(アクティブセル)にします。

この状態で、
アクティブセルと異なる値のセルのみを選択するショートカットキー[Shift]+[Ctrl]+[¥]と押します。
すると、[継続]以外のセル(ここでは、「様子見」と「廃止」のセル)がすべて選択されている状態になります。

この状態で、C4セルに「終了」と入力し、[Ctrl]+[Enter]と押します。

すると、選択されている全てのセルに「終了」と入力されます。

まとめ
この記事で紹介した、[Shift]+[Ctrl]+[¥]と[Ctrl]+[-]や[Ctrl]+[Enter]との組み合わせは、ビジネスの現場で役に立つテクニックですので、ぜひ覚えて使えるようになってください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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