Excel(エクセル)の作業効率と正確さを10倍高める基本関数の1つ、COUNTIF(カウントイフ)関数は、[条件に合うセルの個数を数える]関数です。
[=COUNTIF( 範囲 , 検索条件 )]という書式で表します。
範囲
数える対象となるセル範囲を指定します。
検索条件
データを数えるための条件を、数値、比較演算子やワイルドカードなどを使った式、文字列([""]ダブルクォーテーションで囲む)などで指定します。
この記事では、COUNTIF関数の基本的な使い方から比較演算子やワイルドカードを使う応用テクニックまでを説明します。
COUNTIF関数の基本的な使い方
COUNTIF関数の書式
COUNTIF(カウントイフ)関数は、条件に合うセルの個数を数える関数です。
[=COUNTIF( 範囲 , 検索条件 )]という書式で表します。
COUNTIF関数の基本的な使い方
COUNTIF関数を使って特定の文字列(ここでは、"大根")が入っているセルの個数を数えてみます。
COUNTIF関数を入力する
(日本語入力OFFで)E2セルに[=cou]と入力します。
すると、COUNTIFが表示されるので、COUNTIFを選択し[Tab]キーを押します。
E2セルに[=COUNTIF(]と入力されます。
範囲の指定
数える対象となるセル範囲を指定します。
ここでは、”大根"の個数を数えたいので、"大根"が含まれるA2セル~A8セルを指定します(A列全体を指定してもかまいません)。
A2セルを選択します。
[Shift]+[Ctrl]+[↓](下矢印)と押し、A2セル~A8セルを選択します。
検索条件を入力する
[,](半角カンマ)を入力し、続けて、検索条件を入力します。今回の検索条件である大根はD2セルに入力されているので、D2セルをクリックします。
[=COUNTIF(A2:A8,D2]と入力されます。
[Ctrl]+[Enter]で確定する
[Ctrl]+[Enter]と押して確定します。※[=COUNTIF(A2:A8,D2)]の最後のカッコは入力しなくても、勝手に入力されます。
E2セルに大根の個数、2が入ります。
[Ctrl]+[Enter]と押して確定しているので、E2セルが選択されたままになります。[Enter]で確定すると、E3セルに移動してしまいます。
テクニック
[Ctrl]+[Enter]は、ほかにも便利な機能を備えており、Excel(エクセル)の作業効率アップには必須のショートカットキーですので、ぜひ使えるようになってください。このサイトでは、様々な記事で紹介しています。
検索条件に比較演算子を使う
100円未満と以上の個数を数える
B2セル~B8セルの100円未満の個数と100円以上の個数をCOUNTIF関数を使って数えます。
E2セルにCOUNTIF関数を入力する
(日本語入力OFFで)E2セルを選択し、[=cou]と入力します。
すると、COUNTIFが表示されるので、COUNTIFを選択し[Tab]キーを押します。
E2セルに[=COUNTIF(]と入力されます。
範囲の指定
数える対象となるセル範囲を指定します。ここでは、B2セル~B8セルを指定します。
検索条件を入力する
[,](半角カンマ)を入力し、続けて、検索条件を入力します。
今回の検索条件は100円未満なので、[=COUNTIF(B2:B8,"<100"]と入力します。
COUNTIF関数で使える不等号や等号(比較演算子)
Excel(エクセル)関数内で使用するときは、指定する条件を、ダブルクォーテーション[""]で囲んでください。
演算子 | 使用例 | 意味 |
> | ">100" | 100より大きい |
>= | ">=100" | 100以上 |
< | "<100" | 100より小さい(未満) |
<= | "<=100" | 100以下 |
= | "=100" | 100に等しい(同じ) |
<> | "<>東京" | 東京に等しくない |
[Enter]で確定する
[Enter]と押して確定します。E2セルに100円未満の個数、3が入り、E3セルが選択されます。
E3セルにCOUNTIF関数を入力する
(日本語入力OFFで)E3セルに、[=cou]と入力します。
すると、COUNTIFが表示されるので、COUNTIFを選択し[Tab]キーを押します。
E3セルに[=COUNTIF(]と入力されます。
範囲の指定
数える対象となるセル範囲を指定します。ここでは、B2セル~B8セルを指定します。
検索条件を入力する
[,](半角カンマ)を入力し、続けて、検索条件を入力します。
今回の検索条件は100円以上なので、[=COUNTIF(B2:B8,">=100"]と入力します。
確定する
E3セルに100円以上の個数、4が入ります。
検索条件にワイルドカード[*]を使う
特定の文字列で始まるセルの個数を数える
A2セル~A8セルで特定の文字列(ここでは、[福]という文字列)で始まるセルの個数をCOUNTIF関数を使って数えます。
D2セルにCOUNTIF関数を入力する
(日本語入力OFFで)D2セルを選択し、[=cou]と入力します。
COUNTIFが表示されるので、COUNTIFを選択し[Tab]キーを押します。
D2セルに[=COUNTIF(]と入力されます。
範囲の指定
数える対象となるセル範囲を指定します。ここでは、A2セル~A8セルを指定します。
検索条件を入力する
[,](半角カンマ)を入力し、続けて、検索条件を入力します。
今回の検索条件は[福]という文字列で始まるなので、[=COUNTIF(A2:A8,"福*"]と入力します。
[*](アスタリスク)は、任意の文字列を意味するワイルドカードです。
したがって、 [福*]は、[福]に何らかの文字列がくっついているもの、[福]という文字列で始まるものという意味になります。
確定する
D2セルに[福]という文字列で始まるセルの個数、3が入ります。
特定の文字列が含まれるセルの個数を数える
A2セル~A8セルで特定の文字列(ここでは、[島]という文字列)が含まれるセルの個数をCOUNTIF関数を使って数えます。
D3セルにCOUNTIF関数を入力する
(日本語入力OFFで)D3セルを選択し、[=cou]と入力します。
COUNTIFが表示されるので、COUNTIFを選択し[Tab]キーを押します。
D3セルに[=COUNTIF(]と入力されます。
範囲の指定
数える対象となるセル範囲を指定します。ここでは、A2セル~A8セルを指定します。
検索条件を入力する
[,](半角カンマ)を入力し、続けて、検索条件を入力します。
今回の検索条件は[島]という文字列が含まれるなので、[=COUNTIF(A2:A8,"*島*"]と入力します。
[*](アスタリスク)は、任意の文字列を意味するワイルドカードです。
したがって、 [*島*]は、[島]という文字の前後に何らかの文字列がくっついているもの、[島]という文字列が含まれるものという意味になります。
確定する
D3セルに[島]という文字列が含まれるセルの個数、3が入ります。
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