Excel

「@場所」や「@単価」のように「@」から始まる値を入力する方法(コマーシャルアット)

「アットマーク」という呼び名の「@」(※公式名「コマーシャルアット」)は、「@場所」のようにして場所を表すときや「@単価」のようにして単価を表すときに使いますよね。

その「@」ですが、Excelでは数式や関数を入力する際に使う「=」と同じとみなされるため、「@場所」や「@単価」のように入力しようとしても、「その関数は正しくありません」というエラーメッセージが表示され、受け付けてくれません。

 

この記事では、Excelで@から始まる値を入力する2つの方法と、「@」の便利な活用法をお伝えします。

  1. 先頭に'(シングルクォーテーション)を入力する
  2. セルの表示形式を文字列にして入力する
  3. 数式や関数の入力を@から始める

 

先頭に「'」(シングルクォーテーション)を入力する

Excelでは数値や数式・関数などの先頭に'(シングルクォーテーション)を入力することで、文字列として扱われるようになります。

この方法で「@」から始まる値を入力することができます。
具体的には、「'@場所」や「'@単価」のように入力します。

シングルクォーテーションで始める

 

表示形式を文字列にして入力する

これから、「@」から始まる値を入力するときには、セルの表示形式文字列にしておくと簡単です。

「@」から始まる値を入力する範囲を選択し、[ホーム]タブの[数値]グループにある数値の書式ボックスから文字列を選択します。

「@」入力範囲を選択

数値の書式ボックスを[文字列]に設定

 

文字列にした範囲には、「@」から始まる値が入力できるようになります。

「@」から始まる値を入力できる

 

数式や関数の入力を[@]から始める

冒頭で「@」は、「数式や関数を入力する際に使う[=]と同じとみなされる」とお伝えしました。

ではここで質問です。
(数式や関数を入力する際に)[=]を入力するのと、「@」を入力するのとではどちらが入力しやすいですか?

お使いのキーボードによるところもありますが、私は[Shift]キーを押さなくてもよい分、「@」が押しやすいです。

電話機を持っていたりして、片手がふさがっているときは特にそう思います。

この気持ちに賛同いただける方は、今日から数式や関数を入力する際には、「@」で始めましょう

なぜ「@」でも関数が入力できる?

Excelが流行る前の表計算ソフトといえば、「Lotus1-2-3」でした。
その「Lotus1-2-3」では関数の前に「@」をつけていたのです。

「Lotus1-2-3」ユーザーを取り込みたかったMicrosoftは、Excelでも「@」を関数の始まりとして互換性を保ちました。

 

最後まで、読んでいただきありがとうございました。

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参考文献

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