Excelで入力作業をしていると、入力内容をExcelが勝手に判断し、思ったとおりの表示にならないことがありますよね。
そこでこの記事では、入力内容と表示が異なってしまう頻出パターンと対処法を1つずつ丁寧に解説します。
(1)と入力すると-1になる
「(1)」「(2)」「(3)」のような番号を入力するつもりで、「(1)」と入力すると「-1」と表示されてしまいます。
これは、国際会計などで負の数値をかっこでくくって示すことがあるため、Excelは「(1)」を負の数値と認識するからです。
「(1)」を入力するには、先頭に['(シングルクォーテーション)]をつけて「'(1)」のように入力するか、表示形式を[文字列]にしてから「(1)」と入力します。
表示形式を[文字列]にするには、[文字列]に設定したい範囲を選択し、[ホーム]タブの[数値]グループにある[数値の書式]ボックスから[文字列]を選びます。
1-1と入力すると1月1日になる
「1-1」のように[-(ハイフン)]で区切った数値を入力すると、Excelは[日付]と認識するため、「1月1日」のような表示になってしまいます。
Excelには、次のような[-(ハイフン)]で区切った[日付]の表示例が用意されています。
「(1)」を入力するには、先頭に['(シングルクォーテーション)]をつけて「'(1)」のように入力するか、表示形式を[文字列]にしてから「(1)」と入力します。
「1/2」と入力すると1月2日になる
分数を入力するつもりで「1/2」のように入力すると、Excelは[日付]と認識してしまうため、「1月2日」のような表示になってしまいます。
Excelに分数であることを認識させるには、「0 1/2」のように、分数の前に「数値」と半角の空白をつけます。
「001」と入力すると「1」になる
数値の先頭につけた「0」は、確定時に消えてしまいます。
「001」を入力するには、先頭に['(シングルクォーテーション)]をつけて「'001」のように入力するか、表示形式を[文字列]にしてから「001」と入力します。
という説明が一般的ですが、「[文字列]にするのはイヤ」、「[数値]の状態で「001」と表示したい」という方は、以下の記事で詳しく紹介しています。
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「001」のように「0」から始まる数字を入力する4つの方法(ゼロパディング・ゼロ埋め)
続きを見る
「(c)」と入力すると「Cマーク」になる
「(c)」や「(r)」と入力したときに、「Cマーク(シーマーク)」や「Rマーク(アールマーク)」に変換されてしまうのは、「(c)」や「(r)」が[オートコレクト]で自動修正する項目リストに登録されているからです。
「(c)」や「(r)」と入力するときは、オートコレクトを(一時的に)オフにしてから入力しましょう。
オートコレクトをオフにするには、[ファイル]タブを押し、[オプション]ボタンをクリックします。
開いた[Excelのオプション]ダイアログの左メニューから[文章校正]を選び、[オートコレクトのオプション]ボタンをクリックします。
[オートコレクト]ダイアログの[オートコレクト]タブにある[入力中に自動修正する]のチェックマークをはずします。
16:9と入力すると16:09と時刻になる
「16対9」のような比率のつもり「16:9」と入力すると、Excelは[時刻]と認識するため、「16:09」のような表示になってしまいます。
「16:9」を入力するには、先頭に['(シングルクォーテーション)]をつけて「'16:9」のように入力するか、表示形式を[文字列]にしてから「16:9」と入力します。
まとめ
- (1)と入力すると-1になる →[文字列]にする
- 1-1と入力すると1月1日になる →[文字列]にする
- 「1/2」と入力すると1月2日になる →分数の前に「数値」と半角の空白をつける
- 「001」と入力すると「1」になる →[文字列]にするなど
- 「(c)」と入力すると「Cマーク」になる →入力中に自動修正しない
- 16:9と入力すると16:09と時刻になる →[文字列]にする
※[文字列]にする以外に、[表示形式]の[ユーザー定義]で対処する方法もあります。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
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