フラッシュフィル[Ctrl]+[E]
Excel(エクセル)がパターン(規則性)を理解し、データを自動的に入力する機能のこと。
フラッシュフィルでどんなことができるのか
フラッシュフィルとは、Excel(エクセル)がパターン(規則性)を理解し、データを自動的に入力する機能のことです。
以下では、フラッシュフィルでできることを紹介します。それぞれ関数や置換を使ってもできますが、フラッシュフィルの方が簡単にすばやくできます。
氏名を姓と名に分割
今、次のような名簿があり、B3セル~B10セルに氏名のデータが入っているとします。これをもとに、C列に[姓]、D列に[名]を入力するときは、フラッシュフィルが便利です。
具体的には、C3セルに[小川]と入力します。そして、C4セル(~C10セルのどこかのセル)を選択して、
[データ]タブの[データツール]グループにある[フラッシュフィル]をクリックします(アクセスキー[Alt]→[A]→[FF]でもOK)。
すると、Excel(エクセル)が規則性を判断し、C4セル~C10セルにB列から姓だけを抽出して入力してくれます。
次に、D列の入力をやってみます。先ほどと同じように、D3セルに[洋]と入力し、
[フラッシュフィル]を実行します。
すると、1文字だけを抽出してしまい、思ったとおりになりません。これは、Excel(エクセル)が1文字目だけを抽出したいのかなと考えた結果です。
元に戻すショートカットキー[Ctrl]+[Z]と(2回)押してやり直します。
[洋]だと1文字と勘違いしてしまうようなので、2文字の[名]でやってみましょう。D5セルに[法道]と入力します。
そして、[フラッシュフィル]を実行します。すると、今度はうまくいきました。[名]が3文字のD10セルもうまく抽出してくれています。
姓と名のデータから氏名をつくる
[姓]と[名]が異なるセルに入っているデータから、[氏名]をつくることも簡単にできます。
今、D3セル~D10セルに[氏名]を入力したいとします。
D3セルに[小川 洋]と入力します。
そして、[フラッシュフィル]を実行します。すると、D4セル~D10セルに氏名が入力されます。
電話番号からハイフンを取り除く
ハイフン(-)が入っている電話番号から、ハイフンを取り除きたいときはフラッシュフィルで対処できます。
例えば以下のようなデータがあるとします。
C列に入っている電話番号から、ハイフン[-]を取り除いたものをD列に入力します。
D3セルに、[0926511111]と入力し[Enter]を押します。
そして、フラッシュフィルを実行すると、ハイフンのない電話番号ができました。
この例で言えば、置換を使うことでも同じことできます。
やり方は、C3セル~C10セルを選択し、置換のショートカットキー[Ctrl]+[H]と押し、[検索と置換]ダイアログの[検索する文字列(N)]に[-]と入れ、[置換後の文字列(E)]を空欄して[OK]を押します。
この例では、スピードと確実さの両面で[置換]に軍配が上がる感じですが、フラッシュフィルでもできることを知っておくことが大事だと思います。
Excel 2013 以降のバージョンで利用できる
フラッシュフィルは、Excel 2013 以降のバージョンで利用できます。
フラッシュフィルのショートカットキー(キーボード操作)
フラッシュフィルのショートカットキー(キーボード操作)は、[Ctrl]+[E]です。
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フラッシュフィルではうまくいかないこともある
[名]を抽出するところでも紹介したとおり、フラッシュフィルの機能は万能というわけではありません。
納得できる結果になるのは、Excel(エクセル)がデータの規則性をきちんと理解できる場合に限られます。
ですが、ときに関数よりも簡単にすばやくできる機能であることも事実です。
どうしてもうまくいないときは、文字列結合の演算子[&]や、LEFT関数・MID関数・RIGHT関数・FIND関数などの文字列操作関数で対処してください。
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