入社日から勤続年数をすばやく求めるには、DATEDIF関数を使います。
ただし、DATEDIF関数では入社日[開始日]が期間に算入されないため、入社日を期間に算入したい場合には、[終了日]に1を加えて計算する必要があります。
この記事で紹介する関数
この記事では、DATEDIF関数とTODAY関数を組み合わせて、入社日から今日時点の勤続年数を自動計算するテクニックを紹介したあと、退社日をもとにした勤続年数を自動計算するテクニックを紹介します。
DATEDIF関数(デイト・ディフ)関数の書式
DATEIF関数(デイト・ディフ)関数は、開始日から終了日までの期間を指定した単位で求める関数です。
[=DATEDIF( 開始日,終了日,単位 )]という書式で表します。
単位の種類
DATEDIF(デイト・ディフ)関数の単位には、次のようなものがあります。
単位の種類 | 戻り値 |
”Y” | 期間内の満年数 |
“M” | 期間内の満月数 |
“D” | 期間内の満日数 |
“YM” | 1年未満の月数 |
“YD” | 1年未満の日数 |
“MD” | 1か月未満の日数 |
入社日から今日時点の勤続年数を自動計算する
今、B3セル~B8セルに入社日が入っているとします。
この情報をもとに、DATEDIF関数とTODAY関数を使って勤続年数を自動計算する式を作ります。
年数を表示するセル範囲を選択
まず、C列に【年数】を表示します。式を入力するC3セル~C8セルを選択します。
DATEDIF関数を入力する
次に、選択したセルに、DATEDIF関数を入力します。
DATEDIF関数は、[関数の挿入]ダイアログや[関数ライブラリ]には表示されないため、セルに直接入力する必要があります。
C3セルに=DATEDIF($B3,TODAY()+1,"Y")と入力し、
[Ctrl]+[Enter]と押します([Ctrl]キーを押しながら[Enter]キーを押す)。
すると、選択していたC3セル~C8セルに式が入力され、勤続年数の年数が表示されます。
DATEDIF関数では入社日(開始日)が期間に算入されないため、終了日(TODAY関数)に1を加えて計算します。
月数を表示するセル範囲を選択
今度は、D列に【月数】を表示します。式を入力するD3セル~D8セルを選択します。
DATEDIF関数を入力する
次に、選択したセルに、DATEDIF関数を入力します。
D3セルに=DATEDIF($B3,TODAY()+1,"YM")と入力し、
[Ctrl]+[Enter]と押します([Ctrl]キーを押しながら[Enter]キーを押す)。
すると、選択していたD3セル~D8セルに式が入力され、勤続年数の月数が表示されます。
DATEDIF関数では入社日(開始日)が期間に算入されないため、終了日(TODAY関数)に1を加えて計算します。
日数を表示するセル範囲を選択
最後は、E列に【日数】を表示します。式を入力するE3セル~E8セルを選択します。
DATEDIF関数を入力する
次に、選択したセルに、DATEDIF関数を入力します。
E3セルに=DATEDIF($B3,TODAY()+1,"MD")と入力し、
[Ctrl]+[Enter]と押します([Ctrl]キーを押しながら[Enter]キーを押す)。
すると、選択していたE3セル~E8セルに式が入力され、勤続年数の日数が表示されます。
DATEDIF関数では入社日(開始日)が期間に算入されないため、終了日(TODAY関数)に1を加えて計算します。
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