Excel(エクセル)関数の1つ、IF(イフ)関数は、[この条件に合っていたら、これを表示し、(条件に合っていなければ)これ以外のことを表示する]と、条件に合っているかどうかで、表示を変えることができる関数です。
[=if( 論理式 , 真の場合 , 偽の場合 )]という書式で表されます。
この条件に合っていたらの部分が論理式、これを表示の部分が真の場合、(条件に合っていなければ)これ以外のことを表示するの部分が偽の場合です。
この記事では、IF関数の基本的な使い方を説明します。
IF関数の基本的な使い方
IF関数を入力
以下のような表のC列(C2セル~C7セル)に、B列の値が80より大きいならば[○]を、そうでなければ[×]を入力するとします。
C列にIF関数を入力します。C2セルに[=if]と入力します。
[=if]と入力したところの少し下に、関数の候補が表示されます。
[IF]を選んで、[Tab]キーを押します。
C2セルに、[=IF(]と入力されます。
80より大きいならば○を、そうでなければ×としたいので、
[=IF(B2>80,"○","×")]と入力します。
テクニック
○や×は文字なので、[""]ダブルクォーテーション(ダブルクォート)で囲むのを忘れずに。
確定は[Ctrl]+[Enter]と押す
入力し終わったら安心して、[Enter]と押したくなるところですが、[Ctrl]+[Enter]と押してください。
[Enter]と押すと、アクティブセルがC3セルになってしまいますが、[Ctrl]+[Enter]と押すと、C2セルのままになります。
文字に色を付けたり、文字サイズを大きくしたり、太文字にしたりする際、C2セルに戻さずに済みます。
テクニック
[Ctrl]+[Enter]は、ほかにも便利な機能を備えており、Excel(エクセル)の作業効率アップには必須のショートカットキーですので、ぜひ使えるようになってください。このサイトでは、様々な記事で紹介していきます。
フィルハンドルで数式を複写
C2セルに入力したIF関数を、C7セルまでコピーします。コピーの仕方は複数ありますが、ここではフィルハンドルを使う方法を紹介します。
C2セルの右下付近にカーソルを近づけると、カーソルの形が下図のような[+]に変化します。変化したら、ダブルクリックします。
これで、C7セルまでIF関数がコピーされます。
不等号や等号を使った表現
不等号や等号を使った、以上や以下、未満、等しくないといった表現をまとめました。
> | C2>80 | C2セルの値が80より大きい |
>= | C2>=80 | C2セルの値が80以上 |
< | C2<80 | C2セルの値が80より小さい(未満) |
<= | C2<=80 | C2セルの値が80以下 |
= | C2=80 | C2セルの値が80と等しい(同じ) |
<> | C2<>80 | C2セルの値が80と等しくない |
条件を変更してみる
条件を変更する
80より大きいならば○を→70以上ならば○に、(そうでなければ×)に変更してみましょう。
C2セルの数式を、[=IF(B2>=70,"○","×")]とすればOKです。
C2セルを編集する
今、C2セル~C7セルが選択されている状態です。この状態のときに、C2セルを編集するには、ファンクションキーの[F2]を押します。
このような編集状態の表示になります。
矢印キーを操作して、C2セルの数式を、[=IF(B2>=70,"○","×")]に変更します。
[Ctrl]+[Enter]で一気にコピーする
さきほどと同じように、[Ctrl]+[Enter]で確定します。
さきほどとの違いは、今度は、C2セル~C7セルを選択している状態だということです。
この状態で、[Ctrl]+[Enter]と押すと、選択しているC2セル~C7セルの全てに一気に数式が入力されます。
このように選択範囲に一気に入力できるのが、[Ctrl]+[Enter]の2つ目の機能です。
コピーではなく、入力なので、罫線などがコピーされて表の見た目が崩れたりすることがないのが、大変便利なところです。
形式を選択して貼り付けの数式コピーに近い感じです。
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