こんな悩みを持つ人におすすめ
- 会議で意見を求められても場当たり的な返答をしてしまう
- 上司に報告すると「つまり、何が言いたいの?」と呆れられてしまう
- 頭の中にはアイデアがあるのに、言葉にしようとするとうまく伝わらない
そんな「言語化」に苦手意識を持つ方にぜひ読んでいただきたいのが、えいと氏の著書『言語化ってむずい_伝えたい本質をハッキリさせる「7つのプロセス」』です。
総合評価:4.5点 / 5点
本書は、「言語化が苦手」という悩みを、語彙力や文章力といった表面的なテクニックではなく、情報を受け取ってから言葉にするまでの「7つのプロセス」の欠如として根本から解き明かした良書です。
著者の赤裸々な失敗談と、現場で培われた実践的なノウハウが融合しており、読者が今日からすぐに行動を変えられる実用性と課題解決力の高さが際立っています。
学術的なエビデンスよりも個人の経験則に基づく部分が多いため0.5点マイナスとしましたが、ビジネスパーソンにとって非常に再現性の高い一冊です。
本書の特長と示唆に富む点
言語化のスキルと聞くと、「語彙力」や「文章力」の才能だと思われがちです。しかし本書は、言語化は才能ではなく「習慣」であると断言し、言葉を発する前の「プロセス」に焦点を当てているのが最大の特長です。
著者は、言語化に至るまでには以下の「7つのプロセス」があるとしています。
- 聞く
- 理解する
- 取捨選択する
- 本質をつかむ
- 考える
- 決める
- 言語化する
本書が非常に示唆に富んでいるのは、「私たちが『言語化が難しい』と感じる時、実はその前の『話を聞く』『本質を理解する』段階でつまずいていることが多い」という指摘です。
例えば、会議でメモを取ることに必死でノイズ(不要な情報)を捨てきれず、結局何が決まったのか分からなくなってしまうというエピソードは、多くの人がハッとさせられるはずです。
期待できる変化
この本を読み、7つのプロセスを習慣化することで、「思いついた言葉をとりあえず並べる」というコミュニケーションから卒業できます。
あふれる情報の中から「つまり、どういうこと?」「つまり、どうすればいい?」と自問自答して本質を抽出し、論理的に決断した上で言葉にする力が身につきます。
結果として、頭の中がスッキリと整理され、シンプルで説得力のある「伝わる」話し方や書き方ができるようになるでしょう。
感想:失敗談がリアルで実践的!
マーケティングやプロモーションの最前線で活躍してきた著者ですが、元々は「人の話を聞かない」「決断を相手に委ねる」という失敗を繰り返すポンコツ社員だったと赤裸々に語られており、その失敗談が非常にリアルで親近感が湧きました。
単なる精神論ではなく、実際の議事録から本質を見抜く具体的な手順や、マインドマップを使った思考の整理法「ワンセンテンス・ワンメッセージ(1つのパートで伝える内容を1つに絞る)」といった実践的なテクニックも豊富で、明日からの実務にすぐ活かせる一冊です。
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