Excelを使って、タスク管理をする際、「完了したタスクのセルを選択し、背景色を変更する」という操作をしていませんか?
グレー(灰色)など、セル内の文字が読みにくくなる背景色にすることで、完了していないタスクがパッと目立つようになるので、とても有効な方法です。
ですが、一日に複数のタスクが完了する場合には、意外と面倒な作業です。
そこでこの記事では、条件付き書式を使って、完了タスクの背景色に自動で色が付くようにする方法を紹介します。
条件付き書式で行全体に色が付くようにする
以下のような納品管理表を作っていたとします。
この表のA列に「完了」と入力(選択)すると、行の背景色がグレーに自動で変わるようにします。
条件付き書式を設定する
範囲を選択する
まず、条件付き書式を設定する範囲を選択します。
覚えてほしいワザ
A3セルを選択し、[Shift + Ctrl + 右矢印]でデータの右端までを選択。
つづけて、[Shift + Ctrl + 下矢印]でデータの下端までを選択します。
新しいルールを選択する
[ホーム]タブのスタイルグループにある[条件付き書式]をクリックし、[新しいルール]を選択します。
[書式ルールの編集]ダイアログの[数式を使用して、書式設定するセルを決定]を選択します。
[次の数式を満たす場合に値を書式設定]の欄に=$A3="完了"と入力します。
あとは、右下の[書式]ボタンをクリックし、[塗りつぶし]タブにあるグレーなどの色を選択します。
Aの前には、$をつけ、数字の前にはつけないのがポイントです。
判定欄にはデータの入力規則を設定しておくとラク
今回の条件付き書式の判定欄であるA列(状況)には、[データの入力規則]を設定しています。
設定方法
A3セル~A7セルを選択します(A3セルを選択後、[Shift + Ctrl + 下矢印])。
[データ]タブのデータツールグループにある[データの入力規則]を選択します。
※[データの入力規則]は、[Alt]→[A]→[V]→[V](アクセスキー)と1つずつ順番にキーを押すことでも実行できます。
[データの入力規則]ダイアログにある[入力値の種類]を[リスト]にし、[元の値]に[未発送,完了]と入力し、OKをクリックします。
クイックアクセスツールバーに登録しておく
[条件付き書式]や[データの入力規則]は比較的実行することの多い機能(コマンド)です。
[条件付き書式]は[ホーム]タブにあるので、見つけやすいかもしれません。
ですが、[データの入力規則]は[データ]タブにあるので、「どこにあったかな」と迷ってしまうかもしれません。
探す時間のムダを省きたい、スムーズに実行したい。
そんなときは、クイックアクセスツールバーに登録しておきましょう。
クイックアクセスツールバーに登録しておけば、いつでもすぐに実行することができます。
クイックアクセスツールバーに表示すべき!おすすめのコマンドの記事で、クイックアクセスツールバーに登録する方法、登録しておくとExcel操作が楽になるコマンドを紹介しています。
参考にしてください。
アクセスキーを覚える手もある
[データの入力規則]は、[Alt]→[A]→[V]→[V](アクセスキー)と1つずつ順番に押すことでも実行できます。
アクセスキーの中では、比較的覚えやすいという印象です。
なお、[条件付き書式]は、[Alt]→[H]→[L2]→[N]と複雑です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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