Excelで全角のアルファベット、数字、カタカナを半角文字に変換するには、ASC関数を使います。
¥や()、-などの半角文字のある記号も、半角文字に変換されます。
ただし、半角文字が存在しない漢字や全角のひらがな、記号は半角文字にすることはできずに、そのまま返されます。
この記事では、ASC関数の基本的な使い方とPROPER関数、LOWER関数、UPPER関数と組み合わせて使うテクニックを紹介します。
ASC(アスキー)関数の書式
ASC(アスキー)関数は、全角のアルファベット、数字、カタカナを半角文字に変換する関数です。
[=ASC( 文字列 )]という書式で表します。
アスキー | 書式 |
ASC関数 | ( 文字列 ) |
ASC関数を使って半角文字に変換・統一する
全角・半角が混在した電話番号や住所、郵便番号の表ができてしまった。
これを半角文字(数字)に統一したい!
こんなときはASC関数が便利です。
今、A2セル~A6セルに、全角数字と半角数字が混在したデータが入っています。
これらをASC関数を使い、半角の数字に変換・統一します。
ASC関数を入力する
今、B2セル~B6セルに、ASC関数を入力します。
B2セル~B6セルを選択します。
そして、B2セルに=asと入力します。
すると、ASCという表示が現れるので、ASCを選択し、Tabキーを押します。
=ASC( に続けて入力
B2セルに、=ASC(と入力されます。
A2セルをクリックし、
Ctrl+Enterと押し、式を確定します。
すると、選択していたB2セル~B6セルにASC関数が入力され、半角の数字に変換・統一されます。
PROPER関数と組み合わせる
次は、ASC関数とPROPER関数を組み合わせて使うテクニックを紹介します。
PROPER(プロパー)関数の書式
PROPER(プロパー)関数は、アルファベットの先頭を大文字、2文字目以降を小文字に変換する関数です。
全角文字、半角文字はそのまま返します。
[=PROPER( 文字列 )]という書式で表します。
PROPER関数を適用
今、A3セル~A5セルに全角文字と半角文字が混在した大文字のアルファベットが入っています。
これにPROPER関数を適用したのが、B3セル~B5セルです。
アルファベットの先頭が大文字、2文字目以降が小文字に変換されたことと、全角文字、半角文字はそのまま返されたことが確認できます。
ASC関数とPROPER関数を組み合わせて半角文字に
PROPER関数を適用したB3セル~B5セルは、全角文字と半角文字が混在しています。
これに、ASC関数を使って半角文字に変換・統一します。
B3セル~B5セルを選択します。
F2(ファンクションキー)を押し、セルを編集モードにします。
B3セルの式 =PROPER(A3) の=とPの間にasと入力します。
すると、ASCという表示が現れるので、ASCを選択し、Tabキーを押します。
B3セルが、=ASC(PROPER(A3)となるので、)を最後に加えて、=ASC(PROPER(A3))という式にしたら、
Ctrl+Enterと押し、式を確定します。
すると、選択していたB3セル~B5セルが、半角の数字に変換・統一されます。
LOWER関数と組み合わせる
今度は、ASC関数とLOWER関数を組み合わせて使うテクニックを紹介します。
LOWER(ロウアー)関数の書式
LOWER(ロウアー)関数は、アルファベットをすべて小文字に変換する関数です。
全角文字、半角文字はそのまま返します。
[=LOWER( 文字列 )]という書式で表します。
LOWER関数を適用
今、A3セル~A5セルに全角文字と半角文字が混在した大文字のアルファベットが入っています。
これにLOWER関数を適用したのが、B3セル~B5セルです。
アルファベットがすべて小文字に変換されたことと、全角文字、半角文字はそのまま返されたことが確認できます。
ASC関数とLOWER関数を組み合わせて半角文字に
PROPER関数にASC関数を適用したのと同じ要領で、LOWER関数をASC関数で囲む(入れ子にする)と半角文字に変換・統一にできます。
UPPER関数と組み合わせる
最後は、ASC関数とUPPER関数を組み合わせて使うテクニックを紹介します。
UPPER(アッパー)関数の書式
UPPER(アッパー)関数は、アルファベットをすべて大文字に変換する関数です。
全角文字、半角文字はそのまま返します。
[=UPPER( 文字列 )]という書式で表します。
UPPER関数を適用
今、A3セル~A5セルに全角文字と半角文字が混在した小文字のアルファベットが入っています。
これにUPPER関数を適用したのが、B3セル~B5セルです。
アルファベットがすべて大文字に変換されたことと、全角文字、半角文字はそのまま返されたことが確認できます。
ASC関数とUPPER関数を組み合わせて半角文字に
PROPER関数やLOWER関数にASC関数を適用したのと同じ要領で、UPPER関数をASC関数で囲む(入れ子にする)と半角文字に変換・統一にできます。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
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