数値を漢数字(一二三)や大字(壱弐参)に変換するには、NUMBERSTRING関数が便利です。
※NUMBERSTRING関数は、関数ライブラリグループのボタンや関数の挿入ボタンからは選択できないため、セルや数式バーに直接入力する必要があります。
また、数値を漢数字(一二三)や大字(壱弐参)に変換には、TEXT関数を使う方法もあります。
そこでこの記事では、NUMBERSTRING関数の基本的な使い方とTEXT関数を使って変換するテクニックを紹介します
NUMBERSTRING(ナンバー・ストリング)関数の書式
NUMBERSTRING(ナンバー・ストリング)関数は、数値を、漢数字と位、大字と位、漢数字に変換する関数です。
[=NUMBERSTRING( 数値,書式 )]という書式で表します。
書式 | 説明 | 表示例 |
1 | 漢数字「 一、二、三...」と位取りの文字「十、百、千、万...」で表示 | 百二十三 |
2 | 大字(だいじ)「 壱、弐、参...」と位取りの文字「拾、百、阡、萬...」で表示 | 壱百弐拾参 |
3 | 漢数字「 〇、一、二、三...」で表示 | 一二三 |
ナンバー・ストリング | 書式 |
NUMBERSTRING関数 | ( 数値,書式 ) |
NUMBERSTRING関数を使って漢数字、大字に変換する
今、A2セル~A4セルに、それぞれ 12,300 という数値が入力されています。
また、B2セル~B4セルには、NUMBERSTRING関数の第2引数・書式に対応する1~3 の数値が入力されています。
これらをもとに、NUMBERSTRING関数を使って、数値を漢数字や大字に変換します。
NUMBERSTRING関数を入力する
今、D2セル~D4セルに、NUMBERSTRING関数を入力します。
NUMBERSTRING関数は、関数ライブラリグループのボタンや関数の挿入ボタンからは選択できないため、セルに直接入力します。
D2セル~D4セルを選択します。
D2セルに=numberstring(と入力します。
A2セルをクリックし、、を入力。そして、B2セルをクリックし、)を入力します。
D2セルに、=numberstring(A2、B2)と入力したら、
Ctrl+Enterと押し、式を確定します。
すると、選択していたD2セル~D4セルにNUMBERSTRING関数が入力され、漢数字や大字が返されます。
NUMBERSTRING関数の戻り値は文字列
NUMBERSTRING関数で表示された漢数字や大字(戻り値)は、文字列なので、計算に使用することはできません。
TEXT関数でも漢数字や大字に変換できる
今、NUMBERSTRING関数を使って、数値を漢数字や大字に変換しました。
同じことがTEXT関数を使ってもできます。
TEXT関数の書式
TEXT関数は、
[=TEXT( 値,表示形式 )]という書式で表します。
TEXT関数の表示形式はさまざなまものがありますが、関係するものだけを紹介します。
表示形式 | 説明 | 表示例 |
[DBNum1] | 漢数字「 一、二、三...」と位取りの文字「十、百、千、万...」で表示 | 百二十三 |
[DBNum2] | 大字(だいじ)「 壱、弐、参...」と位取りの文字「拾、百、阡、萬...」で表示 | 壱百弐拾参 |
[DBNum1]###0 | 漢数字「 〇、一、二、三...」で表示 | 一二三 |
TEXT関数を入力する
今度は、D2セル~D4セルに、TEXT関数を入力します。
D2セル~D4セルを選択します。
D2セルに=teと入力します。
すると、TEXTという表示が現れるので、TEXTを選択し、Tabキーを押します。
=TEXT( に続けて入力
D2セルに、=TEXT(と入力されます。
A2セルをクリックし、,を入力。そして、B2セルをクリックし、)を入力します。
D2セルに、=TEXT(A2,B2)と入力したら、
Ctrl+Enterと押し、式を確定します。
すると、選択していたD2セル~D4セルにTEXT関数が入力され、NUMBERSTRING関数と同じように、漢数字や大字が返されます。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
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