エクセル(Excel)で扱うことができるデータは、数値データ、文字列データ、数式(関数)の3つです。この中で、最も扱いにくいのは文字列データ(以下、「文字列」とします)です。(数式の中で)文字列をいかにうまく扱うか、これはエクセル操作のキモといえます。そこで、このページでは、エクセル(Excel)で文字列を結合する方法を詳しく解説します。
結合は &(アンド・アンパサンド)を使うのが楽
エクセル(Excel)で、性と名が別々のセルに入っているときなどに、文字列と文字列を結合して、ひと続きにしたいときは、アンドやアンパサンドと呼ばれる[&]を使うのがおすすめです。
使い方は、たし算の[+]やかけ算の[*]を使う時と同じ要領です。[=数式&数式]とすればOKです。
文字列は ””(ダブルクォーテーション)で囲む
エクセル(Excel)では、数式の中で文字列を扱うときは””(ダブルクォーテーション)で囲むというルールがあります。
これはとても大事なルールなので、必ず覚えてください。では、先ほどの宛名に[様]をつけてみましょう。
以下のように、[=数式&数式&"様"]とします。
また、[氏]と[名]の間に[空白]を入れたいときは、次のように[B3]と[&]の間に[&" "]を追加してください。[=数式&" "&数式&"様"]という形です。
なお、[名]と[様]の間に[空白]を入れたい場合は、["様"]を[" 様"]とすればOKです。
表示形式で[様]をつける方法
今回のテーマの文字列結合から少し離れますが、便利なので知っておいてください。
それは、数式を使わずに、表示形式で[様]をつける方法です。まずは、[様]をつけたい範囲を選択します。
次に、[セルの書式設定]ダイアログボックスを表示するために、[Ctrl]+[1]を押します。
[表示形式]タブで、[分類]を[ユーザー定義]にして、[種類バー]に入っている[G/標準]を[@" 様"]にしてください。
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最後に、[セルの書式設定]ダイアログボックスの下部にある[OK]を押せば完成です。
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[@]は、セルに入力されている文字列という意味で、ここでは、鈴木直道(さん)や三村申吾(さん)を示しています。つまり、[@" 様"]は[文字列]に[ 様]をつけるという意味になります。
CONCATENATE関数を使う方法
私は、&(アンパサンド)を知るまでは、文字列を結合するときには、CONCATENATE関数を使っていました。
関数の引数ダイアログボックスに、数式を指定していくだけなので、[&]を入力しなくて済むというメリットがあります。
とはいえ、&(アンパサンド)を使うのがおすすめです。
CONCATENATE関数を使うには、[数式]タブの[関数ライブラリ]グループにある[関数の挿入]をクリックするか、関数の挿入のショートカットキー[Shift]+[F3]で、[関数の挿入]ダイアログボックスを表示します。
表示の中から、CONCATENATE関数を選択して、文字列1欄に B3 、文字列2に C3 をマウスでセルをクリックするなどして入力してください。
なお、文字列3に[" 様"]と入力すると[ 様]をつけることができます。
範囲指定できるCONCAT関数が登場
Excel2019で、CONCAT関数が登場しました。この関数の最大の特徴は、範囲が指定できることです。
つまり、セルを1つずつ指定しなくて済みます。氏と名といった2つや、氏と名と様のような3つくらいなら、[&]を使った方が効率的ですが、多くのセルを扱う場合には、CONCAT関数を使うようにしてください。
また、Excel2016以降のバージョンを使用されているなら、CONCATENATE関数より、CONCAT関数を使ってください。
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