相対参照とは
相対参照は、数式をコピーすると、数式に含まれるセルやセル範囲は、コピー元とコピー先の位置関係に合わせて変化します。
相対参照の例
以下の例では、E3セルに[=C3*D3]という数式が入っています。
この数式をE4セルにコピーすると、[=C4*D4]と変化します。E3セル→E4セルと数字の部分だけの変化に合わせて、C3*D3→C4*D4と数字の部分だけが変化しました。
さらに、数式をE5セルまでコピーすると、[=C5*D5]と変化します。
E3セル→E4セル→E5セルと数字の部分だけの変化に合わせて、C3*D3→C4*D4→C5*D5と数字の部分だけが変化します。
このように、相対的なセルの位置関係がそのままコピーされるのが相対参照です。
絶対参照とは?
数式をコピーするとセル参照が変化する[相対参照]に対し、[絶対参照]は、数式をコピーしてもセル参照が変化しません。
絶対参照にするには、[$E$3]のように列番号(E)と行番号(3)の前に[$](ドルマーク、ドル記号)を付けます。
[$E3]のように列番号(E)の前だけに、[$](ドルマーク、ドル記号)を付けることや、[E$3]のように行番号(3)の前だけに[$](ドルマーク、ドル記号)を付けることもあります。
絶対参照の例
以下の例では、D3セル~D6セルに構成比を表示させたいとします。そこでまずは、D3セル~D6セルを選択します。
次に、D3セルに、[=C3/C6]と数式を入力します。ここで、合計の欄を示すC6セルは動いてほしくないので、ドルマークをつけた絶対参照にし、動かないようにします。
絶対参照にするには、ファンクションキーの[F4]を押すのが便利です。
[F4]キーを押すと、[=C3/C6]という数式が、[=C3/$C$6]へと変化します。
テクニック
このまま、[Enter]を押してはいけません。単に[Enter]を押すのではなく、[Ctrl]+[Enter]と、[Ctrl]を押しながら[Enter]を押します。
すると、D3セルだけでなく、D4セル~D6セルにも数式が入力されます。[Ctrl]+[Enter]はコピーではなく、入力なので、罫線などの書式には影響を与えません!
[Ctrl]+[Enter]は、スペシャルなショートカットキーなので、絶対覚えてください。
そのまま、パーセント表示にするショートカットキー[Shift]+[Ctrl]+[%]を押して、パーセント表示にすれば完成です。リボンのホームタブにある[%]ボタンを押してもOK。
数式の確認
入力された数式を一気に表示し確認するショートカットキー[Shift]+[Ctrl]+[@]を押します。
相対参照のままのC3セルは、C4セル→C5セル→C6セルと変化していますが、絶対参照にしたC6セルは変化していないことが確認できます。
※表示された計算式を、元の計算結果の表示に戻すにはもう一度、[Shift]+[Ctrl]+[@]と押してください。
このように、列番号や行番号を変化させないようにするのが、[絶対参照]です。
絶対参照にするには[F4]キーが便利!
絶対参照にするには、[F4]キーがとても便利です。なお、[F4]キーによる絶対参照の指定は、[F4]キーを押すたびに、[C6](相対参照)→[$C$6]→[C$6]→[$C6]→[C6](相対参照)と切り替わります。
練習問題|絶対参照を使った数式で九九がつくれますか?
最後に、練習問題を出しておきます。
以下のように、表頭と表側がある場合に、九九の表を絶対参照を駆使した数式で完成させてください。
ヒント|表頭と表側を動かないようにする
こんな感じになる数式を考えてください!
解答例
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