Excelには文字列を置換するための関数として、REPLACE(リプレイス)関数とSUBSTITUTE(サブスティチュート)関数が用意されています。
このうち、SUBSTITUTE関数については、特定の文字列を別の文字列に置換するSUBSTITUTE関数の記事で紹介しました。
この記事では、文字列の置換と削除、挿入もできるREPLACE関数をピックアップします。
REPLACE関数の書式
REPLACE関数の引数(ひきすう)は、文字列、開始位置、文字数、置換文字列の4つです。
指定した位置にある文字列を置き換えたり、削除したり、挿入したりすることができる関数です。
「文字列」の「開始位置」から「文字数」分の文字列を「置換文字列」に置き換えます。
REPLACE( 文字列,開始位置,文字数[,置換文字列] )
文字列 | 置換対象の文字列が含まれるセルを指定する。 |
開始位置 | 置換する文字の位置を「文字列」の先頭を1とした数値で指定する。 |
文字数 | 置換する文字数を数値で指定する。 0を指定すると挿入になる |
置換文字列 | 置き換える文字列を指定する。 ""を指定すると空白に置き換え、つまり、削除される。 |
REPLACE関数でn文字置換する
携帯番号の末尾4桁を隠す
B2セル~B4セルに入力されている「携帯番号」の末尾4桁を隠す(「****」に置き換える)には、
C2セルに、=REPLACE(B2,10,4,"****")と入力し、C3セル、C4セルに式をコピーします。
※置換文字列をセル参照ではなく、式の中で指定するときは""(ダブルクォーテーション)で囲むことを忘れないようにしてください。
REPLACE関数でn文字列削除する
REPLACE関数の第4引数(ひきすう)「置換文字列」に空白を表す""(ダブルクォーテーション)を指定すると、決まった位置の文字を削除できます。
郵便番号のハイフンを削除する
B2セル~B4セルに入力されているハイフンだけを削除するには、
C2セルに、=REPLACE(B2,4,1,"")と入力し、C3セル、C4セルに式をコピーします。
末尾の文字1文字を削除する
文字数がバラバラの文字列の末尾1文字を削除するには、LEN関数と組み合わせると便利です。
A2セル~A4セルに入力されている円や件、個といった末尾の「単位」だけを削除するには、
B2セルに、=REPLACE(A2,LEN(A2),1,"")と入力し、B3セル、B4セルに式をコピーします。
LEN関数は文字数を求める関数ですから、開始位置にはA列の文字数が自動的に入ります。
REPLACE関数でn文字挿入する
REPLACE関数の第3引数「文字数」に0を指定すると、決まった位置に文字を挿入することができます。
ハイフン(-)を挿入する
B2セル~B4セルに入力されている7桁の郵便番号の3桁目と4桁目の間にハイフン( - )を挿入します。
4文字目に挿入するので、第2引数「開始位置」に指定する数値は4になります。
C2セルに、=REPLACE(B2,4,0,"-")と入力し、C3セル、C4セルに式をコピーします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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