Excelには乱数を発生させるための関数として、RAND(ランド)関数やRANDBETWEEN(ランド・ビットウィーン)関数などが用意されています。
この記事では、指定した範囲内の整数の乱数を発生させるRANDBETWEEN関数をピックアップします。
0 以上 1 未満の乱数を発生させるにはRAND 関数を使用します。
RANDBETWEEN関数の書式
RANDBETWEEN(ランド・ビットウィーン)関数の引数(ひきすう)は、最小値、最大値の2つです。
「最小値」以上、「最大値」以下の整数の乱数を発生させます。
ランダムな日付をデータを作成することもできます。
RANDBETWEEN( 最小値,最大値 )
最小値 | 求める乱数の範囲の最小値を指定する。 |
最大値 | 求める乱数の範囲の最大値を指定する。 |
RANDBETWEEN関数は、シートが再計算されるたびに新しい乱数が生成されます。
RANDBETWEEN関数で整数の乱数を求める
1~100までの間の整数の乱数を求める
A2セル~A6セルに、1から100までの整数の乱数を求めるには、
A2セルに、=RANDBETWEEN(1,100)と入力し、A3セル~A6セルに式をコピーします。
ランダムな日付データを作成する
Excelの日付は、1900/1/1を1、1900/1/2を2...とする整数(シリアル値)で管理されています。
ですから、整数の乱数を発生させるRANDBETWEEN関数で、ランダムな日付データをつくることができます。
具体的には、2021/1/1から2021/12/31までのランダムな日付データを求めるには、
A2セルに、=RANDBETWEEN("2021/1/1","2021/12/31")と入力し、A3セル~A6セルに式をコピーします。
A2セル~A6セルに日付をきちんと表示するには、セルの書式設定の表示形式を次のようにしておきます。
G/標準などになっているとシリアル値が表示されてしまうので注意が必要です。
重複しない整数の乱数を求めるには
重複しない整数の乱数を求めるには、RANDBETWEEN関数ではなく、RAND関数を使用します。
例えば、1~100の数の中から5つの重複しない整数を求めるには、RAND関数で発生させた値をRANK関数で順位を求めて、それを乱数とします。
具体的には、まず、A1セル~A100セルに=RAND()という式を入力します。
次に、B1セルに=RANK(A1,A:A)という式を入力し、B2セル~B5セルにコピーします。
B1セル~B5セルには、整数が表示されるので、これを乱数として扱います。
得られた値(発生させた乱数)を固定するには
RANDBETWEEN関数では、ワークシートが再計算されるたびに新しい乱数が発生します。
このため、どこかのセルを編集したり、再計算のショートカットキーF9を押したりすると、新しい乱数が発生してしまいます。
得られた値(発生させた乱数)を固定するには、固定したい値(範囲)をコピーして、[Alt]→[H]→[V]→[V]と(1つずつ順番に)押すか、[形式を選択して貼り付け] ([Ctrl]+[Alt]+[V])から[値](V)を指定すると固定できます(要は[値]貼り付けです)。
※Excelのオプション→数式→計算方法の設定でブックの計算を[手動]にする方法もありますが、値貼り付けが簡単だと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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