この記事では、さまざまあるExcel(エクセル)の「セル移動」に関する操作テクニックをまとめています。
「記事のまとめ」では、プリントアウトや壁紙用にPDF版、JPEG画像を用意しています。
1つ右のセルに移動する
Excelで入力作業をしているときには、1つのセルへの入力が終わったら、次のセル、そしてまた次のセルと移動していきますよね。
このとき、下への移動は[Enter]キーで簡単にできますが、右への移動はどのようにしていますか?
右へ移動する最も簡単な方法は、[Tab]キーを押すことです。
セルを編集中(編集モード時)に右矢印を押しても、セル内で右に移動するだけですが、[Tab]キーを押せば、1つ右のセルに移動できます。
ちなみに、1つ左のセルに移動したい場合は、[Shift + Tab]と押してください。
※Excelオプションの詳細設定にある編集オプションで「右」にして、[Enter]キーを押したときに右に移動するよう設定する、Excelに詳しい方もいらっしゃると思いますが、その必要はありません。
マウスで左右に移動する
Excel2019以降は、マウスホイール・スクロールホイールを使って、左右にスクロールできるって知っていましたか?
方法は簡単。[Ctrl + Shift]+マウスホイール(↑・↓)です。
- [Ctrl]キーと[Shift]キーを押しながら、マウスホイールを下に動かすと、右スクロールします。
- [Ctrl]キーと[Shift]キーを押しながら、マウスホイールを上に動かすと、左スクロールします。
左右へのスクロールがとてもラクになるので、ぜひ覚えてください。
表の先頭や末尾にすばやく移動する
[Ctrl]と[矢印キー]を組み合わせが便利
データがすき間なく入力されている表(セル範囲)の先頭や末尾にアクティブセルを移動するには、[Ctrl]と[矢印キー]を組み合わせる[Ctrl + 矢印キー]が便利です。
例えば、いまアクティブセルがC6セルにあるとします(上図参照)。
ここから、表の上端であるC1セルに移動するには、[Ctrl + ↑]と押します。
表左端のA6セルに移動するには[Ctrl + ←]、表下端のC10セルには[Ctrl + ↓]、表右端のF6セルには[Ctrl + →]と押します。
さらに[Shift]を添えて、[Ctrl + Shift + 矢印キー]と押すと、現在地から端まで選択できます。
マウスだけでも移動できる
マウスだけで、データがすき間なく入力されている表(セル範囲)の先頭や末尾にアクティブセルを移動することもできます。
マウスだけで表の端に移動するには、アクティブセルの枠(緑の部分)をダブルクリックします。
例えば、表の上端に移動するには「枠の上辺」を、左端には「枠の左辺」を、下端には「枠の下辺」を、右端には「枠の右辺」をダブルクリックすればOKです。
状況に応じて使い分ける
[Ctrl]と[矢印キー]を組み合わせてセル移動するか、マウスだけで移動するかは状況次第です。
例えば、両手がキーボードを操作している状況なら、[Ctrl]と[矢印キー]の組み合わせが効率的ですし、マウス操作をしている状況ならマウスだけで移動する方が効率的です。
行の左端に移動する
Excelで、行の左端(A列)に移動する場合は、[Home]キーが便利です。
※ノートパソコンなどでは、[Fn]キーも添えて[Fn + Home]の場合が多いと思います。
[Home]キーを押すと、アクティブセルがある行の左端(A列)のセルに移動します。
[Ctrl + ←]では、データの左端に移動しますが、[Home]キーではデータの有無にかかわらず、左端(A列)に移動します。
A1セルにすばやく移動する
[Ctrl]と[Home]の組み合わせが便利
Excelでは、「A1セルに移動したい」と思うシーンがよくあります。
A1セルにすばやく移動したいときは、[Ctrl + Home]と押しましょう。
※ノートパソコンなどでは、[Fn]キーも添えて[Ctrl + Fn + Home]の場合が多いと思います。
[Ctrl+Home]でA1セルに移動できない場合
[Ctrl + Home]や[Ctrl + Fn + Home]と押して、A1セルに移動しないケースとしては、ウィンドウ枠が固定されている場合が考えられます。
ウィンドウ枠が固定されている場合は、ウィンドウ枠の左上端に移動します。
ウィンドウ枠の固定を解除したい場合は、[Alt]、[W]、[F]、[F]と1つずつ順番に押します。
※[Alt → W → F →F]は、ウィンドウ枠を固定したり、固定を解除したりするときに便利なアクセスキーです。
データの右下端(右隅)に移動する
[Ctrl + End]と押すと、データが入力されている範囲の右下端(右隅)に移動できます。
表が1つ(データのかたまりが1つ)の場合には、表の右下端にすばやく移動できます。
画面単位で移動する
データや表が大きい場合に、「画面単位で移動したい」と思うことがありませんか。
そんなときは、[PgDn]([PageDown])キーと[PgUp]([PageUp])キーが便利です。
※ノートパソコンなどでは、[Fn]キーも添えて[Fn + PgDn]や[Fn + PgUp]の場合が多いと思います。
1画面下にスクロールする
[PgDn]キーを押すと、ワークシートが上にスクロールして下の画面に移動します。
アクティブセルもちょうど一画面分、移動します。
1画面上にスクロールする
[PgUp]キーを押すと、ワークシートが下にスクロールして上の画面に移動します。
アクティブセルもちょうど一画面分、移動します。
1画面右にスクロールする
[Alt + PgDn]キーを押すと、ワークシートが左にスクロールして右の画面に移動します。
アクティブセルもちょうど一画面分、移動します。
1画面左にスクロールする
[Alt + PgUp]キーを押すと、ワークシートが右にスクロールして左の画面に移動します。
アクティブセルもちょうど一画面分、移動します。
アクティブセルに戻る
大きな表の下の方にあるデータを確認するため、マウスホイール・スクロールホイールで画面をだいぶ下にスクロールし、確認後、「アクティブセルに戻りたい」などと思うことはありませんか。
こんなときには、[Ctrl + Backspace]を押すと、すばやくアクティブセルの位置に戻ることができます。
まとめ
すばやく「セル移動」ができると、作業の効率化と負担の軽減につながります。
ここで紹介したものは、どれか1つ覚えるだけでも、効果が出るはずです。
プリントアウトしたり、壁紙などにして、いつでも確認できるよう「【まとめ】セル移動」のPDF版とJPEG画像を作成しました。
Excelスキルアップにお役立てください(無料でダウンロードできます)。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
関連記事