「アットマーク」という呼び名の「@」(※公式名「コマーシャルアット」)は、「@場所」のようにして場所を表すときや「@単価」のようにして単価を表すときに使いますよね。
その「@」ですが、Excelでは数式や関数を入力する際に使う「=」と同じとみなされるため、「@場所」や「@単価」のように入力しようとしても、「その関数は正しくありません」というエラーメッセージが表示され、受け付けてくれません。
この記事では、Excelで@から始まる値を入力する2つの方法と、「@」の便利な活用法をお伝えします。
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先頭に「'」(シングルクォーテーション)を入力する
Excelでは数値や数式・関数などの先頭に'(シングルクォーテーション)を入力することで、文字列として扱われるようになります。
この方法で「@」から始まる値を入力することができます。
具体的には、「'@場所」や「'@単価」のように入力します。
表示形式を文字列にして入力する
これから、「@」から始まる値を入力するときには、セルの表示形式を文字列にしておくと簡単です。
「@」から始まる値を入力する範囲を選択し、[ホーム]タブの[数値]グループにある数値の書式ボックスから文字列を選択します。
文字列にした範囲には、「@」から始まる値が入力できるようになります。
数式や関数の入力を[@]から始める
冒頭で「@」は、「数式や関数を入力する際に使う[=]と同じとみなされる」とお伝えしました。
ではここで質問です。
(数式や関数を入力する際に)[=]を入力するのと、「@」を入力するのとではどちらが入力しやすいですか?
お使いのキーボードによるところもありますが、私は[Shift]キーを押さなくてもよい分、「@」が押しやすいです。
電話機を持っていたりして、片手がふさがっているときは特にそう思います。
この気持ちに賛同いただける方は、今日から数式や関数を入力する際には、「@」で始めましょう。
なぜ「@」でも関数が入力できる?
Excelが流行る前の表計算ソフトといえば、「Lotus1-2-3」でした。
その「Lotus1-2-3」では関数の前に「@」をつけていたのです。
「Lotus1-2-3」ユーザーを取り込みたかったMicrosoftは、Excelでも「@」を関数の始まりとして互換性を保ちました。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
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