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まなびっと

【無料・塗り絵】嵐山・渡月橋 ~月が渡る橋と四季の山々が織りなす山紫水明の世界~

皆様、こんにちは。塗り絵研究家の白河みなみです。

前回は、室町時代の栄華を象徴する黄金の建築「金閣寺」をご紹介しました。

第6回となる今回、私たちが旅するのは、京都の自然美の代名詞とも言える**「嵐山・渡月橋(とげつきょう)」**です。 平安時代から貴族たちの別荘地として愛されてきたこの地は、桜や紅葉の名所として知られ、京都を訪れる人々を魅了し続けています。

塗り絵本において、このページは「風景画」としての面白さが詰まった一枚です。 なだらかな山々の稜線、ゆったりと流れる大堰川(おおいがわ)、そしてそこに架かる優美な橋。人工物である橋が、いかにして周囲の大自然と調和しているか。そのバランスを観察しながら、筆を進めてみてください。今回は、四季折々に表情を変える嵐山の魅力と、名橋に秘められた物語をご紹介します。

「くまなき月」が渡る橋? 名前の由来と歴史

嵐山のシンボルである「渡月橋」。大堰川(桂川)の清流にその身を横たえるこの橋は、嵐山と嵯峨野を結ぶ重要な架け橋です。

「渡月橋」という美しい名前の由来をご存じでしょうか? 鎌倉時代、この地で舟遊びをしていた亀山上皇が、空を行く月を眺めて**「くまなき月の渡るに似る(曇りのない月が橋を渡っているように見える)」**と感想を漏らしたことに由来すると伝えられています。

塗り絵をする際は、かつての天皇が眺めたであろう「月夜の嵐山」をイメージして、夜の風景として塗ってみるのも一興です。深い藍色の空に浮かぶ満月と、月明かりに照らされた橋の欄干。夜空の暗さと月の明るさのコントラストを描くことで、幻想的な静寂を表現できるはずです。

塗りごたえ抜群! 四季で変わる「背景」の色

嵐山・渡月橋の最大の魅力は、背後にそびえる嵐山の自然が、季節によって劇的にその色を変える点にあります。塗り絵においても、背景色を何色にするかで作品の印象が全く異なるものになります。

  • 春の「桜色」: 嵐山は桜の名所として知られています。山肌のあちこちに山桜が咲き誇り、川岸のソメイヨシノが薄紅色に染まる風景は、春の京都の象徴です。やわらかなピンク色と新緑の緑を混ぜ合わせることで、春霞のような優しい雰囲気が生まれます。
  • 夏の「深緑」: 初夏には、山々が瑞々しい緑色に覆われます。川面には青空と山の緑が映り込み、清涼感あふれる一枚になります。夏には灯籠流しや鵜飼(うかい)も行われるため、夏の夜の活気を表現するのも良いでしょう。
  • 秋の「錦色」: 最も人気が高いのが、紅葉の季節です。赤、オレンジ、黄色が複雑に混じり合う「錦(にしき)」のような山肌は、塗り絵上級者の腕の見せ所。川面に映る紅葉の「リフレクション」も描けば、画面全体が燃えるような美しさに包まれます。
  • 冬の「水墨画」: 雪が降れば、嵐山は水墨画のようなモノクロームの世界に変わります。白い紙の地色を活かしつつ、橋の影や冬の木々の枝を繊細に塗ることで、静謐な美しさが際立ちます。

竹林の小径と天龍寺 ~周辺の「緑」と「禅」~

渡月橋を渡り、少し足を延ばすと、別世界のような風景が広がっています。 その代表が**「竹林の小径(ちくりんのこみち)」**です。野宮神社から天龍寺の北側へと抜ける約400メートルの道は、空を覆うほど高く伸びた竹に囲まれています。

塗り絵本には、この竹林のページもご用意しています。渡月橋の開放的な風景とは対照的に、垂直に伸びる無数の直線と、緑色のグラデーションで構成される空間。早朝の澄んだ空気感や、木漏れ日が差し込む様子を、光と影のコントラストで表現してみてください。

また、世界遺産である**「天龍寺」**もすぐ近くです。日本初の史跡・特別名勝に指定された「曹源池庭園(そうげんちていえん)」は、嵐山を借景(背景として取り込む技法)としており、庭と山が一体となった雄大な景色を楽しむことができます。天井に描かれた大迫力の「雲龍図」も必見です。

トロッコ列車とキモノフォレスト

嵐山エリアには、歴史的な風景だけでなく、心を躍らせる体験も待っています。保津川沿いの渓谷美を楽しむなら**「嵯峨野トロッコ列車」**がおすすめです。クラシカルな配色の車体が自然の中を走る様子は、とても絵になります。窓ガラスのない車両「リッチ号」に乗れば、風を肌で感じながら絶景を堪能できます。

また、嵐電(らんでん)嵐山駅にある**「キモノフォレスト」**も、近年注目を集めるフォトジェニックなスポットです。京友禅の生地を入れた約600本ものポールが林のように立ち並び、夜にはライトアップされて幻想的な光の回廊となります。 伝統的な和柄の美しさを、一本一本丁寧に塗り分ける作業は、まるで着物のデザイナーになったような気分を味わえるかもしれません。

アクセスと散策のポイント

舎利殿ばかりに目が行きがちですが、金閣寺は庭園も素晴らしい場所です。 鏡湖池を中心とした池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)は、国の特別名勝・特別史跡に指定されています。

池の中には大小さまざまな島や岩が配置されており、これらは日本列島や鶴亀などを表現しているとも言われています。塗り絵の背景として、こうした松の木や岩の配置を丁寧に塗ることで、日本庭園特有の奥行きや静寂感が生まれます。

また、順路を進むと、茶室「夕佳亭(せっかてい)」や、鯉が滝を登ると龍になるという故事にちなんだ「龍門の滝」などもあり、散策しながら様々な発見を楽しむことができます。

アクセスと拝観のポイント

最後に、嵐山へのアクセス情報です。JR京都駅からは、JR嵯峨野線(山陰本線)を利用して「嵯峨嵐山駅」まで約15分と、非常にアクセスが良いのが特徴です。また、京都市中心部からは、路面電車である京福電鉄(嵐電)や、阪急電車を利用するルートもあり、車窓からの景色も楽しみの一つです。

嵐山は京都でも屈指の人気スポットのため、日中は多くの観光客で賑わいます。もし、静かな渡月橋や竹林の空気を肌で感じたいなら、早朝の訪問が強くおすすめです。朝霧に包まれた渡月橋や、人の少ない竹林は、言葉を失うほど神秘的です。

編集後記:自然と人工の調和を塗る

渡月橋は、実は鉄筋コンクリート製の橋脚を持っていますが、欄干部分にはヒノキが使われるなど、周囲の景観に溶け込むよう細心の注意が払われています,。 塗り絵をする際も、橋を「ただの人工物」として塗るのではなく、山や川の一部であるかのように、自然の色味(薄い茶色やグレーなど)を使って馴染ませてみてください。そうすることで、1000年以上前から人々が愛した「嵐山の風景」が、皆様の手元で鮮やかによみがえるはずです。
次回は、同じく世界遺産でありながら、不思議な石庭で知られる「龍安寺」をご紹介します。わずか15個の石が配置された庭に込められた「禅」の心を、塗り絵でどう表現するか。どうぞお楽しみに。

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参考資料

【京都市公式】京都観光Navi

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